鎌田慧セレクションー現代の記録8「教育工場といじめ」
鎌田慧セレクションのシリーズ8作目です。
学校教育の実体を千葉と愛知でルポされています。
また、いじめによって自殺した12人のこどもの親の証言が収録されています。
ともかく「教育工場」と学校がなってしまっては、どうにもなりません。車を作るように、人は作れません。
最近の若い人たちの政治的な判断能力の低下(無関心さ)が、徹底された管理教育のなせる業だったり、右傾化して歪んだ愛国教育の結果だとすると、取り返しのつかないことになります。
学校の教員はもっと自由になるべきですし、こどもたちに、人間的な豊かさが教えられて、人とのつながりを作り出すことこそが大切である、そういうことを学べる場として、教室を位置付けてほしいと願います。決して「教室」は「工場」であってはいけません。こどもたちは、管理対象ではありません。個々の教師も、教育委員会や校長などの管理職の管理対象ではあってはなりません。
こどもの自殺も増えているという。生きる力を学校生活で身につけてほしい。生きる喜びを学校生活で見つけてほしい。人の言うことに耳を傾けることができて、やさしく人と交わることができれば、いじめや自殺が避けられるのではないだろうか。
自分たちだけが好き勝手にこの世界をわが物のように支配してしまうと、大人の世界を映す鏡のようにこどもの世界も歪んでいきます。そんな人たちは、早く退場してください。
