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AI関連の特許出願が増えている〜!!

特許庁からAI関連(AIコア+AI適用) の発明の出願状況調査報告がなされました。

特許庁 AI関連発明の出願状況調査報告書
https://www.jpo.go.jp/system/patent/gaiyo/sesaku/ai/document/ai_shutsugan_chosa/hokoku.pdf

これによると、日本全体の特許出願は右肩下がり、或いは直近では横ばいであるのに対して、AI関連は第3次AIブームということで、どんどん増えていってるようです。
2014年(出願年、以下同じ)=1084件、
2015年=1304件、
2016年=1858件、
2017年=3065件、
2018年=4728件。

出願人として、多くの会社がこの競争に参加しているようです。
日本電信電話(636件:2014年以降の出願で2020年4月までの公開件数、以下同じ)、富士通(468)、日立(327)、ファナック(296)、キヤノン(225)、日本電気(225)、東芝(209)、トヨタ(197)、KDDI(165)、ヤフー(158)、三菱電機(144)、オムロン(136)、富士ゼロックス(117)、フリップス(106)、パナソニックIP(95)、クアルコム(92)、デンソー(86)、リコー(83)、サムソン(78)、グーグル(76)、NHK(76)、情報通信研究機構(73)、ソニー(70)、半導体エネルギー研究所(66)、IBM(64)、コニカミノルタ(51)、富士フィルム(48)、デンソーアイティラボラトリ(47)、大日本印刷(46)、カシオ(42)。
AIの中でも深層学習(ディープラーニング)についての発明がかなり含まれるようです。

各国で比較すると、2017年の出願件数(IPC=G06N:AIコア発明で、ニューラルネットワーク、深層学習、知識ベースモデル、サポートベクターマシン、ファジー理論など含む)は、日本:803件、米国:5954件、欧州:648件、中国:6858件、韓国1228件ということです。この分野でも、米国と中国がしのぎを削っています。このうちニューラルネット関連(G06N3/02-3/10)では、2017年の出願件数で、日本:436件、米国:2265件、欧州:367件、中国:4902件、韓国845件ということです。

AIの適用分野としては、画像処理、情報検索・推薦、医学診断、制御系・調整系、材料分析、音声処理、映像処理、自然言語処理、マニュピュレータ、交通制御、その他ビジネス等に広がっているということです。今後は、どの分野でも、AIに関連する特許が幅を利かせるようになってくるのでしょうか?

・・・勉強しなくっちゃ(独り言 (@^^)/~~~