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ノーベル賞と特許訴訟

2018年のノーベル賞受賞者の本庶佑(ほんじょたすく)京大特別教授が、共同出願人の小野薬品工業を、6月19日に訴額226億円で訴訟したというニュースがマスコミに流れています。

本庶先生と小野薬品工業との共同出願は、J-PlatPatの検索によれば、日本では、9件ほどあり、このうち、もめている特許は、特許第3911416号、その米国対応のUSP6,900,031等あたりではないかなと思っております。

企業が得た利益(ライセンス料を含む)を、発明者にどう分配するのか(分配比率)といったところが、いつももめる原因です。企業側に立つと、発明(者)だけで製品はできたのではなく、生産や営業やその他部門の関係者の協力があったから、製品はできたのだから、発明(者)の貢献は大きくないとかで、発明者の取り分はどんどん減ってきます(1%レベル)。さて、今回の決着はどうなるのでしょうか? 

いずれにしても、ある時点まで一緒に力を合わしていた人たちが、お金(又は名誉)でもめて後味が悪くなるのは、ちょっとどなたか(今回は、企業?大学??)のマネジメントがまずいと思うのですが・・・。

更に、今回は、よくある職務発明関連(特許法35条)のトラブルではなく、共同出願人としての契約履行の問題であります...。